2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

思想

ひとつの理念なり、思想的営為なりが、公共性を、市民権を、持つようになってくる、ということは、たぶん、よくないことにちがいない。思想とは孤立性をそのバネにするときのみ自立しうる。 (石牟礼道子「自分を焚く」『流民の都』大和書房、1973年、440頁)

共同体と運命

「ある共同体に強い運命が降りかかったとき、共同体の一人ひとりから価値観の表出が始まる。そこに対話が生まれ、ドラマが生まれる」 私は長年、このように考えてきました。 (平田オリザ『ともに生きるための演劇』NHK出版、2022年、4頁)