2007-01-01から1年間の記事一覧

・須川栄三『君も出世ができる』(シネマ・ヴェーラ) 1964年のこの映画の世界観がいまではまったく違ったものとなってしまっていることがとても不思議でしかしそれが時間というものなのでしょう。若い頃のおとぼけな高島忠夫がいいですね。

・青山真治『Helpless』『ユリイカ』(早稲田松竹) 「人は他者のために何かすることができるのか」「なぜ人を殺してはいけないのか」バス・ジャック事件をきっかけにこのような疑問を抱いてしまった者たち その疑問が本質的でありすぎるががゆえに、彼らは…

・中島貞夫『沖縄やくざ戦争』外大での沖縄関連のイベントにて。本土のヤクザが沖縄に侵略するということを契機に沖縄のヤクザの間でも争いが生じるというこの映画の構図は、現実の本土と沖縄の構図を反映しているとパネリストは指摘していた。 しかし本土に…

・鳥の劇場『老貴婦人の訪問』わが地元にもこんな劇団があります。会場は昔の小学校の体育館男性用トイレの便器がいじょうに低い!でもがんばってほしいです。

・ルキーノ・ヴィスコンティ『山猫』(ル・シネマ)とても長い。けれど見る価値はあると思います。

・パスカル・フェラン『a.b.c.の可能性』(日仏学院)

・黒澤明『天国と地獄』初めて黒澤作品を観ました。先日ドラマでやっていた作品のオリジナルですがやはりかっこいい。 主人公、ナショナルシューズの重役の権藤は勘違いで誘拐された友人の息子のために自らの社会的地位を犠牲にして、5千万円の身代金を支払…

・青山真治『サッド・ヴァケイション』(シネマライズ)はじめて青山監督の映画を観ました家族という、人間のうちでもっとも謎めいた部分のうちのひとつがぼくには耳慣れない北九州弁によって語りだされます石田えり演じる母親像は印象的で、見ていると眩暈…

・溝口健二『西鶴一代女』『近松物語』(新文芸座)どちらも悲劇作品でした。前者は感情移入を避けたリアリズムということらしいですが僕はどうもそういうのは苦手です(あまりに物語が悲しすぎるし・・・)後者のほうが見やすかった。封建制度の中での恋愛…

・『ボルベール<帰郷>』ペドロ・アルモドバル

・カール・ドライヤー『裁かるるジャンヌ』『吸血鬼』(アテネ・フランセ)

・『おしゃれ泥棒』ウィリアム・ワイラー・『わが谷は緑なりき』ジョン・フォード後者は久しぶりに良い映画を見れたなーと感じました。人を感動させるのに、映像技術の進歩なんてあまり関係ないのかな。

・『ローラ』『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』 ジャック・ドゥミ(日仏学院)今年のエイプリルフールも見事にだまされてしまいました。ユナイテッド大学て・・・そりゃないですよなにはともあれブラボー!ドゥミ!

・『叫』黒澤清(シネセゾン)水曜を狙って行ったら偶然監督のポストトークが、けっこう混んでいました。でも個人的には、監督本人による解説はないほうが良いように思いますが。

・『サミュエル・ベケット/伴侶』ベケット・ライブ(下北沢「劇」小劇場)・『ゴダールの決別』ジャン・リュック・ゴダール・『獅子座』エリック・ロメール

・『今宵、フィッツジェラルド劇場で』ロバート・アルトマン(ル・シネマ)遺作としてこんなに素晴らしい作品を遺せたアルトマンは、幸せ者でしょう。アルトマンの得意とするといわれている群像劇で、多くの登場人物が劇場の「死」と、一人の仲間の死をきっ…

・『輪舞』マックス・オフュルス・『マリー・アントワネット』ソフィア・コッポラ

・『no direction』ニブロール(パナソニック・センター)ダンスの見方がいまだによくわからない。とりあえずおしゃれっぽいなと・・・

・『硫黄島からの手紙』クリント・イーストウッドアメリカ人が作った映画なのに、アメリカ側に都合よく描かれていなかったところは好感をもてました。手垢のついたような言い方しかできないけれど、やはり「忘れてはいけない」ことです。ぼく自身の記憶では…

・『隠し剣 鬼の爪』山田洋次寅さんシリーズは見たことがないし、もはや『学校』シリーズの記憶は薄れてきていますが、山田洋次の時代劇、なかなかおもしろいです。やはり日本人には時代劇に心魅かれるものがあるのだろうと思うし、主演の永瀬正敏はとてもか…

・『デジャヴ』ダニエル・シュミット(ユーロスペース)めちゃめちゃこんでました。久しぶりに立ち見。

・『偉大なるアンバーソン家の人々』オーソン・ウェルズ

・『愛の世紀』ジャン・リュック・ゴダールやっぱりゴダールが好きだ!ひとりごとで恐縮ですが・・・

・『フォーエヴァー・モーツァルト』ジャン・リュック・ゴダール

・『ブローニュの森の貴婦人たち』ロベール・ブレッソン

・『瀧の白糸』溝口健二(パルテノン多摩)活弁とピアノ伴奏つきで上映されたサイレント映画。映像と台詞と音楽の一体感が、とても良いなと思いました。

・『ウィーク・エンド』ジャン・リュック・ゴダールずいぶん前、浪人生のときに伯父に連れられて行った映画館で見て以来久しぶりの映画。わけわからなすぎて、あのときからゴダール恐怖症みたいになっていたけれど、それは今ではだいぶ克服された気がします…

・『恋人たちの失われた革命』フィリップ・ガレル(東京都写真美術館)ガレルも自らの過去を主題にした作品が多い。この映画は失われたものたちについての映画であるように思うけれど、今、五月革命の映画を撮るとは、彼にとってどういうことを意味するのだ…