2019-01-01から1年間の記事一覧

歌の約束

5月、加藤典洋さんが亡くなった。 自分が年齢を重ねるにつれて、知った人が亡くなることが増えている。 そのことは仕方ないことだし、受けとめざるをえないことだ。 鶴見俊輔さんも石牟礼道子さんも好きだったけれど、亡くなった。 生前に会っておきたかった…

信仰と共同性

内山節さんの本を読んでいて、いま考えていることについて通ずる箇所があったので、ここに書き残しておく。 日本の伝統的な社会では、生も死も今日のような意味での個人のものではなかった。もちろんどんな社会にもいても、生と死に個人のものという一面があ…

友部さんの詩

言葉は時間に払うお金のようなもの (「彼女はストーリーを育てる暖かい木」より)

時間

終わりへ向かう時間は、いつの間にか終わっていた。 その最後が近づくにつれ、時間の密度は強いものになっていった気がした。 終わりに近づくにつれ、気持ちが高揚した。 その先には何かがあるような気がした。 * 終わるその時、そこには何もなかった。 終…

東京 12月25日

12月25日、陸前高田と仙台からの帰りに、 東京の西神田にあるギャラリー、nuisanceで友部正人さんの歌を聴いた。 * 友部さんの「日本に地震があったのに」の演奏がとても激しくて、 友部さんの声もギターもどんどん大きくなっていって、 そうなればなるほど…