エルサレム・スピーチ

村上春樹エルサレム・スピーチを読みました。

内田樹さんがブログで引用していたので、
錆び付いた英語の頭をひっぱりだして、なんとかかんとか。

「壁」と「卵」のメタファーをつかって、イスラエル政府の占領を批判するとともに、
イスラエルの人々一人ひとりに対しては、「壁」ではなく「卵」として語りかけているようでした。

内田さんが解釈するように、「壁」=「システム」=「記号」という高度な読みの可能性をのこしながら、
それでも万人の耳に届いてゆく力をもったメッセージには、「卵」のように柔らかな望みを感じました。