「六ヶ所村ラプソディー」

11月23日、鳥の劇場で『六ヶ所村ラプソディー』の上映会をすることになりました。
時間は11時からと15時からの二回、
料金は大人1000円、中高生500円、小学生以下無料です。
当日は14時ごろから、かつて青谷にあった原発計画の話を聴く時間も設けます。
カフェ、託児もあってゆっくりできると思うので、鳥取近辺におられる方、ぜひお越し下さい。
以下は日本海新聞に書いた映画の紹介文です。

今月23日、鹿野町鳥の劇場で『六ヶ所村ラプソディー』という映画を上映することになりました。この映画は、先日県内でも上映された『ミツバチの羽音と地球の回転』の鎌仲ひとみ監督によるもので、青森県六ヶ所村にある核燃料再処理工場をテーマとしています。3月11日の地震と福島の事故以来、原発に対する人々の関心は高まっていますが、この映画は事故が起こる以前からすでに、原子力発電というシステムが深刻な問題を抱えていたという事実を明らかにしています。
とはいえ、これは単に反原発イデオロギーを叫ぶ映画ではありません。映画の中には推進派のクリーニング店店主や、反対派の有機農業を営む女性など、両方の立場の地元住民が登場し、それぞれが苦しそうに、あるいは誇りを持って再処理工場への思いを語ります。見ていると、どちらの言っていることにも簡単には否定できない重みがあり、すこし苦しくなってきます。けれどだからこそ双方が輝きを放っていて、それがこの映画に大きな魅力を与えています。
映画の中で、原子力発電に対する最終的な判断が下されることはありません。それは見る人に委ねられているのです。3.11から半年が経ちました。そろそろ冷静に原発を見据えられる時期ではないでしょうか。新聞やテレビとも異なる映画というメディアを通して、この機会に原発について、またこれからの社会についてゆっくりと考えてみませんか。ご来場お待ちしています。