最終講義

昨日、一橋大学社会学研究科の渡辺治先生の退官にともなう最終講義が行われた
講義のテーマは
民主党政権と日本の行方ー利益誘導型政治の存続か新自由主義か、新福祉国家か」
である


渡辺教授の講義は、大学に入って初めて学問のすごさ、おもしろさを教えられた講義だっただけに、
個人的にも思い入れが深い
昨日は久々に渡辺教授の講義を聴いたが、
こちらも数年間でいろいろと知識は貯えてきたはずなのだが、
まるで初めて聴いたときのように、心を躍らせて耳を傾けることができた


渡辺教授の講義の魅力のひとつは、あの話しのテンポの良さにあるように思う
なにしろ110分の講義時間中、まったく息が切れることがないのだ
こちらも先生の話しに(まさに車のように)乗せたられたまま、
気がつくと終点まで運ばれていた
本当はまだその「車」からは降りたくなかったのだが、
仕方がない
これからは、自分でその「車」を「運転」しなければならなくなってしまった


「学問を通して、どのようにこの社会を前に進めることができるのかを考えて仕事をしてきた」
という先生の言葉には、僕だけでなく、多くの聴衆が胸を打たれたことだろう
進む道は違えど、先生の志しを受け継いでいけたら、と思う