或る日

吉本隆明が亡くなった。
同じ日の夜に、ずっと前に買っていた『HIBAKUSHA―世界の終わりに』を見た。
(鎌仲ひとみ監督、2003年)
イラク白血病に苦しむ子どもたち、広島・長崎の被爆者、アメリカ・ハンフォードの被曝者たち。
これらすべての背後に、原子力がある。
六ヶ所村ラプソディー』などと比べると荒削りだが、
鎌仲さんはこんなものを見てきていたのだな、
そして今も見続けているのだな、と思った。
3.11から一年。
僕は鳥取にいて、
頭を揺さぶられる思いだった。